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大西洋数十年規模振動(たいせいようすうじゅうねんきぼしんどう、Atlantic Multidecadal Oscillation, AMO)とは、北大西洋で、海水温気圧の平均的状態が、10~20年を単位とした2単位(数十年)周期で変動する現象。大西洋数十年周期振動とも言う。

ファイル:Amo timeseries 1856-present.svg
ファイル:Atlantic ace timeseries 1850-2007.jpg

海洋大気の相互作用が原因で、海水温と気圧が連動して変化するもので、テレコネクションの一種である。

数十年に渡る気圧や海水温のデータから平均値を求めると、北大西洋では、約10年単位でその値が大きく上下に揺れる。

そのメカニズムには、まだ詳しく解明されていないところがある。

AMO指数とその変化 編集

AMOの状態を客観的に評価するため、AMO指数というものが算出されている。北大西洋の表面海水温(SST)の平年値との差から算出している。指数が負のときは海水温が低く、正のときは高い。地球温暖化による線形変化の影響は取り除かれているが、非線形変化は取り除くのが難しいため、多少の誤差が生じうるとされる。

AMO指数の変化は、北大西洋の熱塩循環との関連が深いとされる。ただし、信頼性の高い海洋観測のデータはあまり多くないため、不確実性は残る。

またAMO指数の変化は、北半球の多くの地域の気温降水量、特に北アメリカヨーロッパの夏の気候、ブラジル北東部やサヘルの雨などに関連性がある。

アメリカでは、AMO指数が正のとき、中西部南西部旱魃の頻度や継続期間が増し、負のときは逆になる。ダストボウルなどの歴史的旱魃の多くは、AMO指数が正の時に起きている。また、フロリダ州太平洋岸北西部ではこの逆で、指数が正の時に降水量が多くなる。

大西洋赤道域の海水温とこの海域のハリケーンの発達に関しては多くの議論があるが、意見の分かれるところである。

AMOの予測 編集

AMOの予測は、近年可能になってきているエルニーニョ・南方振動(ENSO)などの予測とは異なり難しいため、確率論的な予測という別のアプローチから行われる。

出典・外部リンク 編集

関連項目 編集

pt:Oscilação multidecadal do Atlântico

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