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惑星直列(わくせいちょくれつ)は太陽系内の惑星太陽に向かってほぼ一直線に並ぶ現象。

定義 編集

名称からすると惑星が日食月食のように完全に一直線に並ぶような印象を受ける。もし惑星が2つだけならば、太陽に対して完全に一直線に並ぶ点は、その軌道上に2箇所存在する。しかし、3個以上の惑星が完全に一直線に並ぶことは確率的にほとんどあり得ない。これらに相当する現象として日面通過掩蔽があるが、これらを指して『惑星直列』と呼ぶことはない。

実際はそこまで厳密なものではなく、多くの惑星が地球から見てほぼ同時期に、外惑星内惑星内合の付近に位置する状態を一般に『惑星直列』と呼ぶ。ただし、何個以上の惑星について言うか、何日以内の誤差ならば「ほぼ同時期」とするかなど、その許容範囲の定義は存在しない。

1982年に起きた例では、太陽から見て 90度ほどの扇形範囲に全惑星が集まっていたもので、この程度の並びを「直列」と呼べるかどうかからして、はなはだ疑問である。外惑星が、内惑星が外合の付近に位置しても形の上では「直列」していることになるが、この場合、地球からは外惑星・内惑星にかかわらず当該惑星は観られない。この状態でも惑星直列に含められるかは議論の余地がある。

惑星直列の意義 編集

『惑星直列』はそもそも天文学用語ではなく、科学的な意義はない。ただ、明るい惑星が同時に観測好期を迎えることになるので、視覚的に目を引く現象ではある。また、探査ロケットを複数の惑星に効率良く接近させるのに理想的な状況であり、NASAボイジャー計画は惑星直列を利用したものであったと言える。

惑星が一直線に並ぶと多くの惑星の総合された重力が太陽に異変を起こし、地球にもその影響が及ぶとの説が唱えられ、話題になることがある。しかし、惑星の重力の影響は取るに足りないもので、いかに多くの惑星を集めたとしてもその影響は微々たるものである。 実際に1982年に起きた例では社会現象ともなったが、もちろん現実には何も起こらなかった。惑星の特殊な並びに天の意味を見出そうとする考え方は、むしろ占星術に近い。

計算による惑星直列の表編集

水星から海王星までの8個の惑星が太陽を中心にする90度の扇型の中に集まったと考えられる時期の計算値である。 (出典『星の発見・探検物語』、山田博:黎明書房)

西暦 開始 終了 最小の扇型
の角
989年5月13日6月18日 75.8度
1126年5月8日5月24日 86.6度
1128年4月7日5月19日 39.0度
1130年3月23日4月7日 81.6度
1166年8月29日9月21日 73.1度
1307年3月27日5月17日 47.1度
1666年9月15日10月3日 85.1度
1817年6月5日6月22日 83.9度
1982年 96度
2161年5月1日6月3日 68.7度

惑星直列を扱った作品 編集

視覚的に注意を引きやすく、何らかの意味を付与しやすいことから、SF作品等の舞台設定として扱われることがある。

  • ムーの白鯨:惑星直列による異常現象発生が物語の始まりとなった。
  • 六神合体ゴッドマーズ:主人公が17歳となった1999年グランドクロスから物語は始まるが、主人公と六神ロボが地球に降り立ったのは惑星直列の最中であった。
  • 救急戦隊ゴーゴーファイブ:グランドクロスにより、地球上のマイナスエネルギーが頂点に達し、災魔一族の首領グランディーヌが降臨する。但し、ゴーゴーファイブの妨害により、不完全な降臨となった。

関連項目 編集

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